テストコースに響くスキール音。運転席にはWRC世界王者。しかし両手は膝の上? 進化する自動運転技術の現在地と目指す未来に迫った。
今回のトヨタイムズニュースは、トヨタテクニカルセンター下山(しもやま)で行われた自動運転車の試験走行。さらには、TRI(Toyota Research Institute)のギル・プラットCEOをスタジオに招き、トヨタが目指す自動運転の未来を解説してもらった様子をお届けする。
アメリカ国防総省の機関でロボットの研究プログラムを指揮してきた経歴を持つ「AI界の至宝」が語った「トヨタはAppleと似ている」。驚きの言葉の真意とは?
まずは下山のテストコースでの試験走行。現れたのはTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのヤリ-マティ・ラトバラ代表と、昨年の世界ラリー選手権チャンピオンのカッレ・ロバンペラ選手だ。
さっそくレーシングスーツに着替えた世界王者が乗り込んだのは、自動運転技術を搭載したGRヤリス。クルマは、ロバンペラ選手がハンドルに触れることなく、タイヤと路面が擦れる激しいスキール音をたてながら走行。
ところが、今度はロバンペラ選手がハンドルを握ると、加速やブレーキのタイミングなどで違いが見つかった。
ラリードライバーは、いかなる道であってもクルマを無事にゴールまで届けるのがミッション。それができなければ勝負に勝つことはできない。その技術を、一般ドライバーの安心・安全なカーライフにつなげていくため、開発陣とロバンペラ選手らが真剣なまなざしでデータを見つめている様子がうかがえた。
スタジオでは、プラットCEOがトヨタの目指す自動運転の未来について解説。ドライバーがハンドルから解放されることを目的とせず、AIが事故の危険性を遠ざけ、より良い運転体験を提供することと話してくれた。
さらに話は“モビリティの未来”へと拡大。そこで語られたAppleとの共通項、それはトヨタが創業以来大切にしてきた“お客様への愛”だった。詳細はぜひ動画で確認してほしい。
ほかにもプラットCEOがトヨタに入った経緯や、意外な好物までたっぷり話してくれているので、こちらもお見逃しなく。
動画では、TRI EXPOも紹介。未来のトヨタに役立てるための最先端技術の数々をお届けする。