トヨタイムズスポーツ
2026.07.08
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走るよりも速い! 世界記録を持つ競歩の超人らがアジア制覇に挑む

2026.07.08

日本は競歩大国だった! 世界記録保持者を擁する、愛知製鋼 陸上競技部 競歩チームを取材し、速さの秘密や観戦時のポイントをリサーチ。これを見てアジア競技大会(2026/愛知・名古屋)に応援へ行こう。

7月3日のトヨタイムズスポーツは、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)でメダルが有力視される競歩を特集した。大会出場が内定している山西利和選手と諏方元郁選手ら、愛知製鋼 陸上競技部の競歩チームを取材。速さの秘密や観戦時のポイントに迫った。

ニッポンの競歩が強い理由は、関係者の地道な努力と、選手たちの謙虚さにあり! この秋は名古屋の沿道から応援して熱狂しよう!

世界記録保持者の山西利和、諏方元郁が出場予定

日本の競歩のレベルは、この十数年で非常に上がっている。アジアの中でも“競歩大国”になる勢い。オリンピックでメダリストを輩出し、アジア競技大会では金メダルが期待される。

男子の内定者4人のうち2人を擁するのが、トヨタグループの愛知製鋼 陸上競技部 競歩チームだ。ハーフマラソン競歩(21.0975km)には、東京2020オリンピック銅メダリストで世界陸上も2度優勝した山西利和選手。マラソン競歩(42.195km)は、3時間を切る記録を持つ諏方元郁選手が出場を予定している。

世界陸連のサイトによると、山西選手は陸上のオリンピック種目で世界記録を持つ唯一の日本人。20km競歩の世界記録を有しており、新しく国際大会の種目になったハーフマラソン競歩でも今年2月に1時間20分34秒の世界記録を樹立した。

愛知製鋼には、オリンピックなど国際大会での経験豊富な丸尾知司選手、学生世界一を決める大会に出場したルーキーの原圭佑選手と土屋温希選手も在籍。和気あいあいとしたチームが、ニッポンの競歩を支えている。

視聴していたイシダンも驚く速さ! 諏方元郁vs竹中七海

世界トップレベルの超人たちがどれだけ早く歩くのか、スタジオで比較検証が行われた。自宅から駅までかかる時間では、普通の人が走るよりもはるかに速いことがわかった。

数字だけだと実際の速さが見えにくいので、現地取材では竹中七海アスリートキャスターが諏方選手と並んで走り、約600mで対決することになった。新体操のメダリストで現役引退して2年経っていないため、「勝てる自信もちょっとあるんですが」と意気込んでいたのだが…。

スタートでいきなり離された竹中キャスターは、距離を詰めようと全力疾走するが、前を歩く諏方選手との差は広がるばかり。スタミナも切れてしまい、圧倒的な差をつけられた。「全力ダッシュしても、あのスピードは敵わないです」と息も切れ切れにコメントしていた。

諏方選手の圧倒的な速さには、パラ陸上で100mや400mの日本新記録を持つイシダンこと石田駆選手も、番組を視聴しながら「速い!このスピードが何キロも続くとは」と生コメントしていた。

竹中キャスターの愛知製鋼 陸上競技部の取材は12:05から。

結果に直結する「歩く」基準

近年、山西選手をはじめとする日本人選手が成績を残している理由について、竹中キャスターは「コーチにお伺いしたんですが、もちろん選手の努力もすごいと思います。それと日本陸上競技連盟の皆さんの以前からの積み重ねもあったようです。競歩で排出された汗の成分をデータ計測し、不足しやすい栄養素を、選手に合わせて練習時やレース時に補給するようにしたとか」と説明した。

さらに、日本の関係者がコツコツ積み重ねた努力の一つが国内の審判員のレベルアップ。国際的な基準に合わせて、審判員も高いレベルでの育成に取り組んできた。

競歩では、「両足が同時に地面から離れない」「踏み出した脚が地面についてから垂直になるまで、その脚は曲げない」という、歩き方の基準がある。審判は選手がルールを守っているかを、目視で確認する。

違反が見つかってペナルティが重なると、選手は所定時間の待機や失格となり、大会では順位が大きく変動することも多い。審判からのジャッジを受けてフォームを調整し、それが次のレースの結果に直結するという。

お腹の運動にも効果? 独特な骨盤の動き

竹中キャスターは、対決で敗れた諏方選手から、競歩の歩き方のレクチャーも受けた。

2つの基本ルールを守りながら速く歩くために、諏方選手がポイントに挙げたのが「骨盤」の動き。「∞(無限)の形を骨盤が描くように、切り返すような動かし方をすると速く歩けるかもしれない」とアドバイスした。

∞の動きを実践して「めっちゃお腹使う」と竹中キャスター。骨盤を動かしながら上半身の姿勢を維持するため、脇腹の筋肉や腸腰筋をよく使うそうだ。教わった歩き方をスタジオでも披露して、「エクササイズに良さそう」と話していた。

諏方選手による、わかりやすい競歩フォームのレクチャーは14:38から。

何度も選手が見られる、競歩観戦の面白さ

地元の愛知県で行われるアジア競技大会に向けて、山西選手は「2018年のジャカルタ大会は銀メダルでしたので、今回は絶対に金メダル取りたいという思いでいます。(日本選手権での)優勝をステップにアジア大会につなげたい」と抱負を述べた。

諏方選手は「自分は初めて代表を勝ち取って、まずは会社の方々とチームの先輩方にいろんな形でサポートをしていただいて、感謝の気持ちがすごく込み上げてきた」と謙虚なコメント。「レース終盤にかけても落ちないような歩きをできれば」と本番に臨む。

山西選手が教えてくれたのは、競歩を観る面白さ。「1周同じ1kmのところを僕らは回って、4分で1周ぐらいするんです。数分に1回はお客さんの前を通れるので、見やすかったと言っていただけます。意外と手持ちぶさたな時間がなく、ずっとレースの流れを追い続けられるところは、目が離せないんじゃないかなと思います」と語った。

山西選手と諏方選手の意気込みは22:13から。先輩の丸尾選手と、後輩の原選手と土屋選手も、2人の印象などを語っており、インタビューは26:14から。

コースは名古屋城の南、9月23日と27日に開催

山西選手が出場するアジア競技大会のハーフマラソン競歩は9月23日、諏方選手が出場するマラソン競歩は9月27日。祝日や日曜日というタイミングで、ともに朝の7:30にスタートする。

会場は、愛知県庁・名古屋市役所周辺コース(名古屋市中区)。観戦は無料。名古屋城のおひざ元で、世界新記録が生まれるかもしれない。

竹中キャスターが推奨したのが、コースの北にある金シャチ横丁での腹ごしらえ。前回放送のパラツーリズムに続き、応援ついでに地元のグルメも満喫してほしいそうだ。

「選手も『レース中に名前を呼んでもらえるとうれしい』と言っていたので、ぜひ現地で山西選手と諏方選手に、名前でエールを送って一緒に熱狂しちゃいましょう」

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2026年7月10日)は、6月の日本陸上競技選手権を最後に現役引退した、棒高跳の山本聖途選手をスタジオゲストに迎える。オリンピックは3大会に出場し、アジア競技大会でも金メダルを獲得した山本選手の挑戦を振り返りながら、大好きな棒高跳への想いを語ってもらう。ぜひ、お見逃しなく!

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