スーパーGTには継続して参戦するが、スーパーフォーミュラのドライバーとしては今季引退を発表した大嶋和也選手を特集! 番組後半には卓球の張本智和選手が登場。さらに豊田章男会長もサプライズ出演した。
2025年最後の放送となった12月26日のトヨタイムズスポーツは、ドライバーの大嶋和也選手を特集した。この1年でも印象に残ったスーパーフォーミュラの引退会見。番組ではチームへの想いや近況などについて聞き、大嶋選手の持つ「4つの顔」に迫った。
後半では卓球の張本智和選手と反射神経対決を行い、豊田章男会長もサプライズで出演!
GT500、S耐は2026年もドライバーで参戦
小学生の頃からカートで活躍してきた大嶋選手。2007年に全日本F3選手権とスーパーGTのGT300、2019年にGT500のタイトルを獲得し、2020年からルーキーレーシング(ROOKIE Racing)のドライバーを務めてきた。
スーパーフォーミュラのドライバーは今季で引退したが、スーパーGTには継続して参戦。2026年もニュルブルクリンク24時間レースを走り、スーパー耐久ではドライバーを続けることが発表されている。
2023年3月の放送以来のスタジオ生出演となった大嶋選手の頭の中を深掘りする今回の特集。「運転している大嶋和也」「チームを率いる大嶋和也」「開発している大嶋和也」「あなたの知らない大嶋和也」という4つの顔について、関係者の証言を交えながら紐解いていった。
レーシングドライバー大嶋和也、ルーキーレーシングへの想い
最初の証言者は、20年以上の盟友である石浦宏明選手。空港で迷っていた当時15歳の大嶋選手に声を掛けて以来の付き合いで、ときには相棒として、ときにはライバルとして切磋琢磨してきた。
石浦選手は「僕はステアリングに頼って曲がるタイプ。大嶋はクルマの荷重をコントロールすることで、 ハンドルをあまり切らなくても、クルマをうまく曲げる能力が高い」と、大嶋選手の走りを解説。本人によるとカート時代からのクセで、リアタイヤを使うため、エンジンのパワーが上がるカテゴリーに移った時には苦労したそうだ。
スーパーフォーミュラでは、石浦選手が現在監督を務めるルーキーレーシングで、2020年のチーム立ち上げ以来戦ってきた。表彰台まであと一歩届かず苦しいレースが続く中で、ドライバーファーストの姿勢をチームが貫いたことに感謝の気持ちを明かした。
「(オーナーの)モリゾウさん(豊田会長)が毎回みんなに『大嶋が気持ちよく走れるように』と言ってくれるので、そういう空気は作りやすかったですし、一緒に戦っているメンバーたちもすごく 頑張っていて。僕もその気持ちに応えるために努力して、うまく噛み合ってきました」
ルーキーレーシングの成長とともに歩んできた6年間や、引退会見でのモリゾウの言葉への想いは10:23から。
なお、2026年以降の大嶋選手とチームとの関わりについては「その時必要なことをできる立ち位置で」と、匂わせる程度の発言に留まった。東京オートサロン(1月9~11日)では、スーパーGTやもっと踏み込んだ話も聞けるかもしれない!
S耐の次の「大嶋監督」の可能性は?
2つめの顔が、チームを率いる立場。2023年からS耐で監督も兼任しており、さまざまな分野のメンバーを調整しながら采配をふるっている。
「僕らが目指しているのは市販車でいいクルマをつくることだというのを、ドライバーと共有したり。エンジニアだったり設計だったり、いろんな部署から集まってくるので」と語る大嶋選手。ジェントルマン(アマチュア)ドライバーに、早い段階から試練を与えるという役回りもあえて引き受けた。
森田京之介キャスターから他のカテゴリーでの監督就任の可能性について問われ、「SFは石浦さんがいるし、GTもまだ現役でいたい。(監督の)武田(敏明)さんが、(脇阪)寿一さんとか坂東(正敬)さんよりも、しゃべれるようになったら」と話していた。
「大嶋スイッチ」も生んだ、開発ドライバーの役割
大嶋選手には開発ドライバーとしての仕事もあり、現在はGRヤリスやGR86を担当している。以前はレーシングドライバーが乗るのは発売直前だったが、開発のスタート段階から深く関わるようになったという。
石浦選手からは「意外って思われるんですけど、クルマに対してすごい細かく感じてコメントするので。大嶋がセッティングしたクルマは、いろんな人が乗ってみんな乗りやすい。経験値を積み重ねて、クルマづくりのセンスも持っていると思います」と評価。大嶋選手本人は、「最初の『意外』って必要でしたかね」とツッコミを入れていた。
走りに関してだけでなく、シートでの快適さなどにもこだわり、GRヤリスのウィンドウのスイッチは通称「大嶋スイッチ」と呼ばれているそうだ。
そんな大嶋選手の感性は、チームの車両のデザインにも生かされており、モリゾウからはヘルメットのデザインも任されている。
愛する動物の写真を披露
大嶋選手の後継者とも言える存在が、スーパーGTのチームメイトであり、来季からスーパーフォーミュラのシートを引き継ぐ福住仁嶺選手。あまり知られていない大嶋選手の側面について話してくれた。
「大嶋選手は爬虫類とかヘビが実はすごく好きで、自分で飼ったりしているぐらい。温度管理とかすごくシビアで、(僕は)そこまでできる余裕がまだないのですが、興味があるのでやってみたいなと思っています」
爬虫類を大嶋選手が飼う理由は「可愛い」という以外にも、ケアさえ準備すれば家を1週間空けてもよくて、ドライバーの仕事をしながらでも飼えるから。遺伝子の掛け合わせでどんな子が生まれるのかを楽しみにしているそうで、お気に入りのヘビとトカゲの写真を披露していた。
「あなたの知らない大嶋和也」は33:30から。
張本智和と反射神経で対決!
2人目のゲストとして後半に出演したのが、卓球の張本智和選手。WTTファイナルズで日本勢初の年間王者に輝いたことを報告するためにスタジオにやって来たのだが、大嶋選手と反射神経の対決をすることになった。
2人が競ったのは、8個あるボタンが交互に点灯したらモグラ叩きの要領でタッチし、30秒で何個押せるかを計測する機械。大嶋選手は「スーパーフォーミュラの最終戦より緊張する」と言い、張本選手には生放送中のチャット欄から中国語で応援メッセージが送られていた。
時速300kmのクルマを操る大嶋選手と、目の前の100kmのボールを打ち返す張本選手。どちらが勝ったか、勝負の行方は54:04から。
優勝直前に豊田会長から送られたメッセージ
ラストにもサプライズ。競技結果予定のお知らせの後、画面がスタジオに戻ると豊田章男会長が登場。
張本選手がWTTファイナルズを優勝する直前には、豊田会長からメッセージが送られてきたというエピソードも。「苦しい経験を乗り越えて激励の言葉をいただいて、この優勝があるのかなと思います」と張本選手は語っていた。
ちなみに、張本選手と豊田会長が会うのは7、8年ぶりで、豊田会長は「大人になったなって感じ」と感慨深げ。
「気遣い」が似ている2人
大嶋選手と豊田会長の性格が似ていることも話題に。周りのことを注意深く見て気遣いをする一面が共通していると、石浦選手が証言しており、豊田会長も「似ていると思います」と認めた。
そのうえで、「(大嶋選手が)同じチームにいてくれることで、僕が気づくタイミングが早すぎたりすると、そこに1 人でも共感者がいてくれるのは、大変ありがたいというか。自分だけがおかしいんじゃないんだという風に思える」と語った。
豊田会長のサプライズ出演は1:11:48から。
張本選手からのサインボール贈呈のお返しに、豊田会長のドリフトへの同乗や、サーキットで大嶋選手のレーシングカーに同乗する約束を交わして、2025年の放送は終了。2026年も、さまざまな競技やジャンルの人たちの「掛け合わせ」をお楽しみに!
1月14日に日比谷で無料イベント、トヨタアスリートが集結!
毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。2026年最初の放送となる次回(2026年1月16日)は、“負け嫌い”のトヨタアスリートが集結した新春スペシャルトークショーをお送りする。硬式野球部から嘉陽宗一郎投手や新婚の福井章吾選手、女子ソフトボール部から島仲湊愛選手、パラバドミントンの梶原大暉選手、パラ陸上の湯上剛輝選手、陸上の豊田兼選手らが登場予定のほか、多数のアスリートに出演交渉中!
この放送の公開収録イベントが1月14日(水)12:00から、東京ミッドタウン日比谷にあるレクサスミーツで行われる。事前申し込み不要で、観覧は無料。ドリンクも1杯ついてくるとのことで、ぜひ、お見逃しなく!