全日本ラリー選手権の初戦となるラリー三河湾にて、モリゾウチャレンジカップが初開催! その見どころと各選手たちの思い、大会結果をレポート。
DAY1:北欧帰りの大竹が大躍進! しかし…
セレモニアルスタートから一夜明け、いよいよモリゾウチャレンジカップのタイムアタックが始まる。タイムアタック初日となるDAY1では、蒲郡市を中心に幸田などを走るSS(スペシャルステージ)が行われた。
コ・ドライバー出身の稲葉選手は本ラウンド不参加。佐賀県で開催される次のラウンド、「ツール・ド・九州2024 in 唐津」(4/12〜14)からの参戦となり、今回のラリー三河湾では7台での戦いとなった。
「SS1/ヒメハル」は残念ながら競技序盤でキャンセルとなり、モリチャレの記念すべき初SSは「SS2/がまごおり竹島1」からのスタート。初日から見応えのある展開となった。
序盤で頭角を現したのは、フィンランドでのラリー参戦経験を持つ大竹選手。
大竹選手はSS2でトップタイムを記録すると、SS4からSS7まで4つのタイムアタックを連取。2番手で追う貝原選手に13.1秒の差をつけることに成功した。
最上選手はSS6でのマシントラブルでトップ争いからは一歩後退。そして注目の大竹選手は好調から一転、初日を締めくくる午後のループの「SS8/ヒメハル2」で、オーバースピードからコースオフ。怪我はなかったものの、マシンにダメージを受けてリタイアを喫してしまう。
泥や落ち葉が道路脇に積もる狭い林道が続くヒメハルは、JN-1ドライバーですらレッキで「一番ハードだ」と評する過酷なセクション。三河湾を沸かせた大竹選手にとって苦いモリチャレデビューとなったが、その存在感はファンの目に焼きついたことだろう。
この時点でモリチャレトップの貝原選手は、JN-1カテゴリを含む総合順位で7位。山田選手も総合9位と大健闘し、4.1秒のビハインドでモリチャレ2位につけ充実した表情を見せた。
初日を終えた貝原選手は「バリエーション豊かなセクションを経てクルマの特性を勉強しながらペースを作り、1日目を無事完走できた。2日目もコ・ドライバーと作り込んだペースノートで危ないポイントをしっかりおさえ、息を合わせて走っていきたい」とコメント。最終日の明日に向けての意気込みを語った。
DAY1の各SSの結果と総合タイムは以下のとおり。