トヨタイムズスポーツ
2023.12.06

ラグビーW杯の興奮を日本で! ヴェルブリッツにNZ代表の大物2人が加入

2023.12.06

ラグビーW杯で大活躍したNZ代表の大物2人が新加入! リーグワン開幕を前にラグビー部トヨタヴェルブリッツを特集

12月1日のトヨタイムズスポーツは、リーグワンの開幕が迫るラグビー部トヨタヴェルブリッツを特集した。ニュージーランド代表のアーロン・スミス選手とボーデン・バレット選手というスーパースターを新戦力に迎え、逆襲を目指すチームを5つのポイントに絞って徹底分析。ワールドカップで世界を沸かせた選手たちのプレーが、日本のスタジアムで観られる!

ヴェルブリッツに世界中が注目

放送の2日前となる2023年11月29日、中部国際空港に2人の大物選手が降り立った。2015年のW杯の優勝メンバーで、今年秋のW杯での活躍も記憶に新しいアーロン選手とボーデン選手。世界を代表するスクラムハーフとキックの名手が、ヴェルブリッツのリーグ制覇に向けて加わる。

「英語で問い合わせが来たり、トヨタヴェルブリッツが世界中から注目されているのを日々感じています」と語るのは、チームの広報で、女子ソフトボール部OGの渡邉華月さん。髪をチームカラーの緑でメッシュしてスタジオ生放送に臨み、開幕に向けて気合も十分だ。

クラブハウスを取材した森田京之介は、まず後藤彰友GMにインタビュー(12:14から)。そこから聞き出した今年のヴェルブリッツのポイントは5つ。番組ではさらなる深掘りをおこなった。
(1)今季のテーマは“勝ち切ること”
(2)W杯で成長した 姫野和樹・福田健太
(3)NZ代表のスーパースターが新加入!
(4)“名将”がより現場に近く!
(5)海外留学の若手に期待!

(1)勝ち方を知った新戦力の判断で“勝ち切る”

リーグワンが開幕して1年目は5位、昨年は6位。プレーオフに進める4位まであと一歩の要因となった一つが、惜敗の多さ。昨シーズンの8敗の中で、得点差10点以内の試合が5試合もあった。惜しい試合を“勝ち切ること”が今年のテーマとなる。

そこで期待されるのが新加入の両選手。後藤GMは「ゲームマネジメント能力が高く、勝ち方を知っている」と話す。

(2)「9番は譲らない」福田健太と、「弱みを受け入れて仲間を信じる」姫野和樹

日本代表のキャプテンとして大きな経験を積んだ姫野和樹選手、サモア戦でピッチに立った福田健太選手は、もちろんチームを引っ張る存在だ。2人のインタビューは20:03から。

福田選手は、W杯での経験について「今後の僕のラグビーにおいてもプラスになる。80分間で最高の結果を残すための準備は、本当に細かいところまでやっていました」と準備の大切さを語る。アーロン選手は同じポジションだが、「簡単に9番を譲らない。学ぶものをしっかりと学んで、自分自身も レベルアップしていきたいです」と語る。

姫野選手がW杯で得たのは「しっかり自分の弱みを受け入れて、仲間を信頼して、プレーするということ」だという。英会話の勉強を毎日続け、外国人選手とも英語でコミュニケーションを取っている。ファンに向けては「今シーズンも熱い応援、 ぜひよろしくお願いします。今年は必ず優勝します!」と宣言していた。

(3)アーロン・スミス、ボーデン・バレットがチームに合流!

アーロン選手とボーデン選手がチームに合流した映像も公開。アーロン選手をNZでチームメイトだった姫野選手が紹介する姿や、日本でプレー経験のあるボーデン選手が日本語を交えてあいさつする姿は、27:48から。

アーロン選手は「施設もすばらしいし、来週からシーズンが始まるのを楽しみにしているよ」、ボーデン選手は「めちゃくちゃ興奮している。ファンのみんなに会えるのが待ちきれない」と話しており、番組では2人がお互いにどんな選手かを紹介しているコメントも見られる。

トヨタには、その2人をW杯決勝で破った南アフリカ代表のピーターステフ・デュトイ選手も2021年から在籍。渡邉さんは「フィールドの様子とは正反対。やることやらないことをきっちりと整理して日々過ごしている選手」と評した。

(4)名将の練習メニューはトヨタ生産方式?

大きな変化の一つが、2019年からチームを指導するスティーブ・ハンセン氏に「総監督」の役職が加わり、現場で選手と直接関わる機会が増えたこと。NZ代表ヘッドコーチとしてW杯優勝経験のある名将が現場にいることで、スーパースターが多いチームの雰囲気も締まるという。

練習メニューは分刻みで、達成したい内容や目的をすり合わせた上で進める。プレーを1個やるごとに確かめて丁寧に作り込んでいくのを見て、森田キャスターは「一回一回止めるのは、 TPS(トヨタ生産方式)みたい。異常があったら止める」と、意外な共通点を見つけていた。

(5)成長中の若手も大物選手から刺激

今年のシーズンオフに若手選手たちがNZに留学し、その中で成長著しいのが、丸山凛太朗選手、田村魁世選手、小池隆誠選手の3人だ。

丸山選手は、最初は英語で苦労したそうだが、「今トヨタに帰ってきて、外国人選手のコミュニケーションにも活かされている」と語る。田村選手は「強いフィジカルへの耐久性ができた。タックルへの恐怖心を克服できたのが一番大きい」、小池選手は「向こうの選手は1人が複数のポジションをこなせ、これをしなきゃいけないとかがあんまりなく、自由な部分が発見になりました」と話していた。

3人はボーデン選手ら海外の代表選手とポジションが重なっており、刺激を受ける部分も大きい。田村選手にとってアーロン選手は、小中学校からマネをしてきたレジェンドだという。視聴者からはコメントで、「憧れるのをやめよう」と今年の流行語をもじったエールが送られていた。3人のインタビューは35:00から。

12月9日に名古屋・瑞穂でリーグ開幕戦

ヴェルブリッツの開幕戦は12月9日(土)14:30、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場でのリコーブラックラムズ東京とのホームゲーム。座席数を昨年の2倍近くに増やし、選手たちが開発に携わった名古屋初のクラフトビールも販売される。

名選手のプレーや若手の成長も楽しみな、今年のヴェルブリッツ。ぜひスタンドから声援を送ろう!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信してるトヨタイムズスポーツ。次回(2023年12月8日)は、75回目を迎えた全社駅伝大会「HURE!フレ!駅伝」を特集する。4年ぶりに海外事業体も参加して盛り上がった本気の勝負を、三好南穂アスリートキャスターらが取材。お見逃しなく!

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