「皆さん一緒に未来をつくっていきましょう!」。世界中のクルマ好きの仲間に向けてモリゾウは力強く語った。
世界最大級のカスタムカーのイベント「東京オートサロン2024」が1月12日、幕張メッセ(千葉市)で始まった。
昨年同様に、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のブースに設置されたステージに上がったモリゾウ。しかし今回は少し様相が違う。
壇上のモニターに映し出されていたのは「モリゾウから新年のご挨拶」のみ。
昨年あったはずのTGRのロゴや「プレスカンファレンス」の文字が見当たらない。
“トヨタ自動車の社長”を退き、初参加となる東京オートサロン。そこには、特別な想いがあった。
国内外の“クルマ好き”の仲間たちに向けて送ったメッセージ全文を紹介する。
オートサロンの笑顔を日本の元気に
冒頭モリゾウは、1月1日に発生した能登半島地震、その翌日の羽田空港事故に遭われた方々に向け、哀悼の意を表した。
おはようございます。モリゾウです。本年もよろしくお願いいたします。
まずは、能登半島で発生した大地震ならびに飛行機事故により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
元旦に、富士スピードウェイで初日の出を見て、ニューイヤー駅伝の優勝に喜んだのも束の間、大地震により深い悲しみからスタートする2024年となりました。
13年前、東日本大震災のとき、被災地の方から掛けられた言葉があります。
「元気な地域や会社の人たちが被災した地域の分まで頑張って日本を支えてください」
今の日本には“クルマを動かす550万人”のたくましい現場があります。被災された方々が、一日も早く、日常と笑顔を取り戻せるよう、550万人の仲間とともに、モリゾウ自身も動いてまいります。
今こそ、対立や分断、争いや誹謗中傷をやめて、お互いに助け合い、笑顔で「ありがとう」と言い合う。そんな大人の姿を見せるときだと、モリゾウは思っております。
オートサロンは、クルマ好きが、クルマを囲んで笑顔に包まれるお祭りです。
ここで生まれた笑顔は、自動車産業の元気につながってまいります。
その元気を、今年も日本全体の元気につなげていきたい…。
本日は、そんな想いで、新年のご挨拶をさせていただければと思います。
では、こちらの映像をご覧ください。
約1分半の映像に映っていたのは、昨年モリゾウも訪れた、さまざまな場所での、たくさんの笑顔。動画は、「クルマ好きの皆さん! 一緒に未来をつくりましょう!」という言葉で締めくくられている。
モリゾウの“新年の挨拶”は、もう一度この言葉を呼びかけることから始まった。