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GRMNカローラ ニュルを全開で攻められるクルマを目指して

2026.06.09

初代カローラのデビューから60周年の今年、GRMNカローラが発表された。スーパー耐久シリーズ2026 第3戦 富士24時間レース期間中に行われたメディア向け説明会を取材した。

「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」これはトヨタのDNAといえる考え方である。

1952年、トヨタ自動車の創業者の豊田喜一郎は「単なる興味本位のレースではなく、日本の自動車製造業の発達に、必要欠くべからざるものである」とオートレースと国際自動車工業について執筆している。

この14年後、1966年に初代カローラはデビューし、ちょうど60周年の節目を迎えた今年の6月1日、GRMNカローラが発表された。

GRMNとは「GAZOO Racing tuned by Meister of Nürburgring(ガズーレーシング・チューンド・バイ・マイスター・オブ・ニュルブルクリンク)」の頭文字をとったもの。

このクルマについて、2026年6月5日から7日に行われたスーパー耐久シリーズ2026 第3戦 富士24時間レース期間中に、メディア向けの説明会が行われた。

説明を行ったのはGRMNの開発を担当したGRカンパニーGR統括部の坂本尚之チーフエンジニア(CE)、開発に携わったプロドライバーの石浦宏明選手、GRカンパニー凄腕技能養成部の大阪晃弘グランドエキスパートの3名。まず、坂本CEがカローラの歴史を説明した。

坂本CE

1966年の発売から7年後、カローラはトヨタのクルマとして初めてWRCで優勝しております。正にモータースポーツに参戦して鍛えるということが始まりました。

1973年、米国で開催されたプレス・オン・リガードレス・ラリーは、カナダの販売店のサポートのもとプライベーターが参戦して優勝しました。

それから2年後、トヨタ自動車のワークスとしてフィンランドの1000湖ラリーで優勝を遂げ、(正式に)カローラとモータースポーツの関係は始まりました。

皆様ご存知のようにハチロクなど、さまざまなカローラがモータースポーツに参戦しながら進化、多くのチャレンジをし、世界中のお客様にご愛顧いただき、今日では累計販売台数5000万台を超えました。

カローラは一般的な大衆車と思われがちですが、実は多くのチャレンジをした先で多くのお客様に愛されたということで、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりの元祖ともいえるようなクルマです。

時代の変化と共に、離れるレース車両と量産車

しかし、量産車両とモータースポーツ車両の関係は時代の変化と共に徐々に薄れていってしまう。

坂本CE

一方で、モータースポーツがコストの削減とか、高性能化が進む中で、(レース)専用のマシンにどんどんシフトしていくと、量産車とモータースポーツの関係が徐々に離れていってしまい、モータースポーツはどちらかというと先進技術や、マーケティングの側面が強くなり、量産車の開発と関係が薄くなってしまいました。

そういった中で2007年、モリゾウの前のマスタードライバーの成瀬弘さんが、当時、副社長だったモリゾウと「もっといいクルマづくり」をしていくためには、モータースポーツの現場で、まず人材を育成し、その育った人がいいクルマをつくるということで、ニュルブルクリンク24時間レースの活動が開始しました。

実際にこの活動が始まった頃に、石浦選手や大阪さんもドライバーとして、まさにこの「現場」に参戦し、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりの初期段階から関わってサポートしていただきました。

そういった活動の中で、2010年にLEXUS LFAが生まれ、2012年には86が生まれ、2019年にはスープラが生まれました。

ただ、これはまだ想いの途中で、LFAは台数限定車、86、スープラは他社の力を借りることでスポーツカーを復活させることができました。そこからようやく2020年にGRヤリス、2022年にGRカローラが生まれました。

自らの手で量産スポーツカーをということだったのですが、多くのチャレンジと失敗を繰り返しながら現地現物でメカニックとエンジニア、そしてドライバーが一緒になってチャレンジしてきました。そういう歴史があります。

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