最近のトヨタ
2025.12.19
シェア: Facebook X

URLをコピーしました

芸術に包まれて心動かされる体験を 横浜に没入型デジタルアート施設

2025.12.19

ウィーンの世紀末芸術を、音や光とともに空間全体を使って鑑賞できる「THE MOVEUM YOKOHAMA」が始まる。一般公開に先駆けて、報道陣に披露された。

没入体験を支える最新テクノロジー

今回のトークセッション中、登壇者が何度も口にしていたのが“没入感”と“体験”、“体感”といった言葉。クリムトとシーレのイマーシブアートにおいて、それを支えるのが最新の映像・音響技術だ。

75台のプロジェクターを使い、複雑な壁面・床面にズレなく映像を投影する技術で没入空間をつくり出す。

また、かつては倉庫として使われていた4号上屋は、当然ながら音響などを考慮してつくられていない。1,800㎡のシアター内でハウリングを起こさないように、27台のスピーカーも高度な計算で設置されている。

山中市長は、早稲田大学大学院で理工学を修めたということもあり「テクノロジーと一言で言えば簡単ですが、柱や梁、天井(からの反響)を高度に計算した、まさにサイエンス。科学とアートの融合だと思います」と語った。

では、クリムトとシーレのオリジナル作品をウィーンで鑑賞した人なら、このイマーシブアートをどのように感じるのだろうか?

今回、特別ゲストとして招かれたベルカ大使は「19~20世紀のウィーンに紛れ込んでしまったかのような、特別な体験ができる場所だと思います」と感想を述べた。

さらに富川から「ウィーンの芸術に触れて、オーストリアを訪れる人が増えてほしいですね」と振られると「現地を訪れてオリジナルの作品にも触れていただきたい」と応じた。

また同時開催する「LISTEN.」プロジェクトについては、プロデュースする山口氏から、こんな説明もあった。

山口氏
2010年に立ち上げたプロジェクトですが、その時に掲げた言葉が「地球を“体感”しよう」。

とにかく、余計な説明や解説は置いておいて、まず私たちの心と魂と細胞で“体感”する。そのために、音文化を追いかけて“体感”させていただくと、生きるパワーを生み出せるんです。

世界各地の生きるパワーを生み出されている皆さんを訪ね歩いて、映像に収めてきました。

その10年分の膨大な宝物を「どうやって生かしていけば良いでしょう?」とお話を持っていかせていただいて、(今回のイマーシブアート作品が)実現しました。

“体感”を何度も強調した山口氏。「ONE MOMENT」の楽しみ方は「音のお風呂に入るくらいの気分で飛び込んでいただけたら」とのこと。

山口氏らが取り組む「LISTEN.」プロジェクトについては、後日トヨタイムズニュースでも紹介する予定なので、楽しみにお待ちいただきたい。

「MOVE」が生まれる場所

お察しの方も多いだろうが「THE MOVEUM YOKOHAMA」の「MOVEUM」は、「MUSEUM」と「MOVE」を掛け合わせた造語だ。

かねてより豊田会長は、「MOVE」という言葉には「動く」という意味とともに、「心を動かす」「感動する」という意味も含まれていることに言及している。

「THE MOVEUM YOKOHAMA」で今、世界へとつながっていく新たな「MOVE」が生まれようとしている。

「THE MOVEUM YOKOHAMA by TOYOTA GROUP」の詳細はこちらから。

Facebook facebook X X(旧Twitter)

RECOMMEND