トヨタイムズで初となるハンドルを握っての取材。今さら聞けない「もっといいクルマの味わい方」を自動車研究家・山本シンヤ先生に教わります。
トヨタイムズはトヨタの社員がつくっています。「もっといいクルマをつくろう」と言い続ける豊田章男社長の記事もたくさん手がけ、先日も、豊田社長が私たち社員に向かって「クルマ屋になろう」と語った記事も書きました。
実は、そんな記事を書けば書くほど、我々(トヨタイムズをやっている事務系社員)は不安にかられています。
「我々はクルマ屋なのか? どんなクルマ屋になれるのか?」そんな話をしていたら、入社20年を過ぎた古株のメンバーが素直に告白しました。
いまだにクルマの良し悪しは乗ってもよく分からない…
でも、トヨタ社員として恥ずかしくて、今さらそんなこと言えない…
トヨタにきてまだ2年しか経っていない森田京之介なら、恥ずかしげもなく聞けるはず。代わりに聞いてきてほしい…
これが、今回の企画の発端です。
ということで、いつも新型車の試乗会などで、クルマの良し悪しを語ってくれている自動車研究家の山本シンヤさんを招いて「クルマの見方」を教えてもらうことにしました。
森田京之介キャスターの取材後記
入社して2年が経ちました。ラリージャパン、スーパー耐久と取材を重ね、豊田章男社長の言う「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の現場をたくさん見させてもらいました。
クルマを壊し、直す、その過程でクルマがどんどん“よくなって”いく。これは少しずつわかってきました。
しかし、それが市販車にどう還元されたのか?トヨタのクルマはどこが“もっとよくなった”のか?「もっといいクルマ」の正体に迫るため、シンヤ先生の手ほどきでヴィッツとヤリスを乗り比べてきました。
「クルマの良し悪しは誰にでもわかる」と先生は断言します。
「わからなかったらどうしよう…」という当初の不安は、見事に払しょくされました。私でも体感できるんです。
クルマの見方、いや「味わい方」が大きく変わりました。ちゃんと味わえると、愛着が湧くものですね。きっと皆さんのカーライフやクルマ選びに役立つ、気づきのある動画になっているはずです。ぜひ、ご覧ください!
最後に、今回は新旧2つのクルマを乗り比べ、「良し悪し」に触れています。
しかし、大切なことは、どちらもクルマづくりに関わる多くの人が力を合わせ、その時代にできる一番いいものとして送り出した商品だということです。
そこに差があるのは、今よりも“もっといい”クルマになるよう、努力を積み重ねたから。
豊田章男社長の言う「ベストを目指すのではなくベターベター」の精神をこの2台のクルマに感じました。
シンヤ先生、私もちょっとはクルマ屋になれたでしょうか。まだまだ奥が深そうな「もっといいクルマの世界」、もっと教えてください!