正月の風物詩、箱根駅伝をトヨタのクルマがサポート。2026年大会では提供車両から出る排出ガスやCO2を減らし、選手と地球にやさしい持続可能な大会を目指す。
2025年最後のトヨタイムズニュースは、一足早く26年の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)特集。
これまでもトヨタは車両を提供してきたが、2026年の第102回大会では40台が大会運営をサポートする。すべての車両で電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCEV)、ハイブリッド車(HEV)を使用し、選手と地球にやさしい大会を目指す。
大会本部車となるセンチュリーは、MIRAIのシステムを使ってプラグインハイブリッド車(PHEV)からFCEVに。エンジンルームに収まるように、配管などを再構築したFCユニットを慎重に取り付けていく。
取材クルーや中継カメラを載せる小型トラックやコースターもFCEVが使われる。開発陣は今夏、本番を想定した重りを載せて箱根路を試走。
“山の神”が生まれる登りの5区、急カーブが多くなる下りの6区は、高低差約800メートル。選手にとっても難所となる区間だが、FCEVは無事走り切れるのか?
e-Paletteは10月の予選会で、無事給水所まで物資を運搬した。本選では医務車、緊急対応車としての役割を担う。
ちなみに、各大学の監督らが乗る「大学運営管理車」は、ノア・ヴォクシーのHEV。燃料は、福島で栽培した「ソルガム」を原料とするエタノールを配合した低炭素ガソリン「E10」で、こちらもCO2削減に一役買っている。
提供するクルマは、本記事末にまとめた。沿道から応援する方、テレビでご覧になる方、これらの車両にもご注目いただきたい。
号砲は1月2日午前8時。選手、関係者の皆さま、怪我なく完走目指して、最後まで頑張ってください!
〈提供車両と役割〉
センチュリー(FCEV):大会本部車
クラウンセダン(FCEV):大会本部車(復路のみ)、大会会長車、広報車、報道車
小型トラック(FCEV):共同カメラ車
コースター(FCEV):競技者バス、共同取材バス
グランエース(FCEV):荷物車
e-Palette(BEV):医務車、緊急対応車
RZ(BEV):技術総務車
ノア、ヴォクシー(HEV):大学運営管理車 *低炭素ガソリン「E10」使用。