
一部エリアの建築が完了したウーブン・シティ。気になる街の中をトヨタイムズニュースがどこよりも早く取材!ここでしか見られない映像をお届け!

日本時間の1月7日、アメリカ・ラスベガスで行われた世界的な技術見本市「CES 2025」。プレスカンファレンスに登壇した豊田章男会長は、ウーブン・シティ(静岡県裾野市)の一部エリアの建築完了と、本格的な実証を今秋にも始めることを発表した。
2020年に行われた「CES 2020」でウーブン・シティの構想を初めて発表してから5年。豊田会長が「モビリティのテストコース」と語り、住民やビジター、企業が一体になって未来をつくる街がついに現実になってきた。
将来的には2,000人の入居を見据える実証実験の街。その現在地を探るべく、トヨタイムズニュースは2024年10月、建築完了を目前にしたエリアを「CES 2025」に先駆けて取材した。
自動運転やロボットとの共存、新たな物流への挑戦など、ここでしか見られない未来の一端をぜひ映像でご確認いただきたい。
ウーブン・シティの跡地にはかつて、トヨタ自動車東日本の東富士工場(2020年12月に閉鎖)があった。1967年の竣工から閉鎖までの約53年間、センチュリーやJPNタクシーなど、さまざまなクルマを生産してきた歴史を持つ。
閉鎖が決まったのち、一部の従業員たちは東北の工場に異動することに。
新たな土地でのクルマづくりに不安を抱える者も多いなかで、豊田社長(当時)は現場を支え続けた従業員たちと直接会話する機会を設けた。その際、ある従業員からこんな質問があった。
「東北に行って、またクルマをつくりたいという気持ちはあるが、家族のことを考えると、一緒には行けない、(会社を)辞めざるを得ない人も中にはいると思う。そういう人のことを考えると、喜んで東北には行けないという気持ちがある。今後トヨタとして、この東富士がどうなっていくのか、今考えていることを教えてほしい」。
工場閉鎖を控え、声を震わせる従業員からの質問に豊田社長(当時)は「東富士工場はこれから50年の未来の自動車づくりに貢献できる聖地、自動運転などの大実証実験コネクティッドシティに変革させていこうと、私は考えています」と答えた。
当時、ウーブン・シティの構想はまだ会社として正式に決定されたものではなく、あくまで豊田社長(当時)個人のアイデアに過ぎなかった。それでも、53年間にわたりクルマづくりを支えてきた工場の歴史を思い、未来につなげる決意を示した。
意志があれば必ずできる。豊田会長がそう強く語り、実現に並々ならぬ思いを捧げてきたウーブン・シティ。その今後をトヨタイムズは追っていく。
2月下旬には、インベンターズ(発明家)として実証に参加する5社(ダイキン、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングス)による取り組みを順次紹介予定。こちらもぜひお見逃しなく。