トヨタイムズスポーツ
2026.03.25
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その瞬間がついに来た! 勝田貴元のWRC初優勝を番組が密着取材

2026.03.25

勝田貴元選手がWRC(世界ラリー選手権)初優勝を果たしたサファリ・ラリー・ケニアを特集! 縁のあるトヨタアスリートや父である勝田範彦選手からのメッセージ。さらには、ニュルブルクリンク24時間レースに向けた現地レポートも。

3月13日のトヨタイムズスポーツは、勝田貴元選手がWRC(世界ラリー選手権)初優勝を果たしたサファリ・ラリー・ケニアを特集した。

日本人ドライバーとして34年ぶりの快挙を密着取材し、歓喜を分かち合ったトヨタイムズスポーツならではの視点で、歴史的瞬間を振り返り。貴元選手の父の範彦選手からのメッセージVTRも届けられた。

5月末のラリージャパンなど、イベント目白押しのモータースポーツがますます熱い!

「パパ一番になったよ!」強さを証明し悲願達成

4日間の過酷な戦いを耐え抜いた18号車GRヤリスRally1を出迎えたのは、伝統衣装を着た現地の人々による垂直ジャンプの舞だった。クルマのルーフトップに上った貴元選手は、コ・ドライバーのアーロン・ジョンストン選手と一緒に拳を天に突き上げ、お互いを称え合った。

感無量という表情の貴元選手は、もう1人の相棒である18号車をねぎらうように額を寄せて、車体をポンポンと叩いた。第一声は、いつもそばでサポートしてくれた家族への言葉。

「パパ一番になったよ!」という日本語でのメッセージに続いて、豊田章男会長への感謝も口にした。

ステージ首位を一度も経験しないでの総合優勝。「速さよりも強さを証明してくれた。そんな初優勝だった」と、4日間のサバイバルを見守った森田京之介キャスターは振り返る。

SS1から降雨でぬかるんだコンディション。今回のサファリ・ラリーは非常にタフな道のりとなり、有力選手が次々とトラブルに見舞われた。貴元選手も例外ではなく、2日目にフロントタイヤ2本がパンク。後がない危機的状況を何とか乗り切った。

勝負を分けたのは3日目。TGR-WRTのチームメイトであるセバスチャン・オジエ選手やエルフィン・エバンス選手らがデイリタイアとなり、トップ争いから脱落。粘り強い走りで首位に立った貴元選手は、最終日もリスクを避けながら堅実にリードを守り抜いた。

篠塚建次郎さん以来34年ぶりの日本人WRC優勝となったサファリ・ラリー・ケニアのダイジェストは2:09から。密着取材VTRのロングバージョンも公開中!

父・範彦選手も涙「これからが本当のスタート」

待ち望まれていた貴元選手のWRC優勝に、縁のあるトヨタアスリートからも祝福のメッセージが届けられた。合宿でケニアを何度も訪れたという陸上長距離部の服部勇馬選手は「勇気と希望を与えてくれて、アサンテサーナ!(スワヒリ語で「ありがとう」)」と伝えた。

ラグビー界からはトヨタヴェルブリッツのアーロン・スミス選手、女子ソフトボール部の下山絵理選手、名古屋グランパスの永井謙佑選手、硬式野球部の細山田武史コーチ。この4人は貴元選手の助手席に乗ったことがあり、交友関係の広さを示している。

VTRの最後に登場したのが、現役ラリードライバーである父親の勝田範彦選手(ノリさん)だ。優勝を知ったのは、ノリさんが沖縄でのラリーチャレンジを終えた食事の席。息子が走っている時は中継を見ないようにしているというノリさんは、どこか不安げで落ち着かない表情だったが、ゴールを迎えて周囲に祝福されると、涙ぐみながらガッツポーズを見せた。

「レースからラリーに転向した時も周りからいろいろ言われたり。ただ、そのことが『何くそ』という気持ちを高めて、今のタカがいるのかなと思っています。本当におめでとう。これからが本当のスタートだと思いますので、しっかり兜の尾を締めて今後も走ってください。やったね!」

父から息子への言葉がトリを飾る、お祝いのメッセージVTRは9:15から。

5月28日開幕、ラリージャパンを楽しむコンテンツ

過去のサファリ・ラリー・ケニアで好成績を残してきた貴元選手が初優勝を果たすと信じ、取材陣を送り込んだトヨタイムズスポーツ。森田キャスターは興奮から一夜明けた現地のサファリで今回のラリーを総括し、どこか晴れ晴れした表情。収録を見守るキリンに「こんにちは」と挨拶する余裕も見せていた。

「貴元選手の初優勝にかこつけて、皆さんにはちょっと早いですが、ラリージャパンモードに入れ替えてほしいと思っています」と森田キャスター。WRCはまだ3戦目。クロアチア、スペイン、ポルトガルでのラリーに続いて、第7戦は貴元選手の地元である愛知でラリージャパンが5月28日から31日まで開催される。

貴元選手はインタビューで「これは最初であって、最後ではない」と繰り返していた。この1勝は、これから勝利を積み重ねていくための第一歩に過ぎない。次は2勝目、その先に目指すのはもちろん年間チャンピオン。現在の貴元選手のドライバーズランキングは、首位から11ポイント差の55ポイントで3位の好位置にある。

ラリージャパンをさらに楽しむために、森田キャスターはケニアで2つの取材に挑戦した。1つは、今回のラリーで3位に入賞したサミ・パヤリ選手のシェイクダウン(本番前のテスト走行)への同乗。実際のスペシャルステージに近いコースを走り、助手席での体験をリポートした。

「日本にはないような岩が転がっていて、普通の車だと10mも進めないようなところ。このRally1は100kmを超えるスピードで走り抜けていき、どんな急カーブが来てもしっかり止まり、しっかり曲がり、また加速し、時に跳ねて、時に思いっきり衝撃が加わっても、また走り始め、本当に強い車! そしてWRCドライバーの技術。今回乗った限り、神に祈る時間は感じませんでした」

もう1つは、チームのカメラマンに同行しての取材。SS7の名物である、2つのアカシアの木を見渡すポイントで、ジャンプするラリーカーを待ち構えた。貴元選手が通過した際に、森田キャスターが「勝田エアライン!」と叫んだ場所でもある。

シェイクダウン体験は16:45から。カメラマンへの密着取材は21:27からで、本編は近日中に公開される予定。

ニュルから富士へ、モータースポーツの春が来る!

森田キャスターが次に訪れたのは、サバンナの風景から一変したドイツのサーキット。ニュルブルクリンク24時間レースの前哨戦となるレースが行われるため、ケニアから北へ直接向かった。

ニュル24時間から富士24時間へと続く耐久レースの大一番に向けて、GRヤリスが参戦。だが、中身は昨年までのGRヤリスとは全くの別物だった。

石浦宏明選手は「今までは元あるものを改造してレーシングカーに仕立ててきたんですけど、もっといいクルマづくりのために、いったんGRヤリスを元の設計から変えてしまって、全く新しいサスペンションを入れてもらっている。普通のレーシングチームだったら毎年同じ車で出るんですけど。我々はそれをやってもあまり意味がない。他にもブレーキのシステムだったり、内装もメーターとかを含めて、いろいろアップデートされていて、いろんなアイデアが織り込まれている。新車を作る意味はそういうところですね」と説明する。

ニュルブルクリンク24時間レースは5月15~17日、ラリージャパンは5月28~31日、S耐富士24時間レースは6月5~7日に開催。もちろんトヨタイムズスポーツでも生中継を予定している。道が人を鍛え、クルマを鍛えるドラマは、貴元選手が新たなストーリーを紡ぎ出した。その続きを見届けよう!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2026年3月27日)は、女子バスケットボールのアンテロープスを特集する。レギュラーシーズンを首位で終え、3月28日からのプレーオフに臨むチームを取材。日本代表としてもワールドカップ出場権獲得に貢献した平下愛佳選手のほか、オコンクウォ スーザン アマカ選手、三浦舞華選手ら若手を中心に話を聞く。ぜひ、お見逃しなく!

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