2024.09.26
自動車、モビリティが日本の基幹産業であり続けるために。片山正則 日本自動車工業会長が業界全体で取り組むべきことを語った。
2024年9月19日、日本自動車工業会(自工会)が記者会見を開いた。
認証問題の再発防止、取引適正化、そして10月に開催を控えた「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024」について、片山正則会長(いすゞ)が語った。
個社の事案にも、業界全体でできることを
片山会長が、自動車業界の課題として、まず挙げたのは型式指定申請における認証問題。
「複数の会員企業でこのような不正行為が発覚したことは、自動車をお使いいただく全ての皆さまの安全・安心にかかわる自動車製造の根幹の問題」と受け止めを示した。
合わせて、会員企業全14社が取り組んでいる、「経営」、「風土づくり」、「技術的」といった広い観点での再発防止・未然防止策が243項目集まったことも報告。
片山会長
我々自工会は、今回の件を確実に正し、反省するとともに、次にどう活かすかを考えることが大切だと思っております。
自動車産業全体のポジティブなエネルギーに変えていくためにも、引き続き、当局にアドバイスを仰ぎながら各社トップ同士で直接議論を継続的に重ねることで、業界全体としての取り組み強化に活かしてまいります。
記者から再発防止の具体策を問われると、基本的には個社の事案としつつも、業界横断的に捉え、「複雑な認証プロセスをいかにシンプルにしていくか。これは競争領域ではなく協調領域」と回答。
こうした取り組みを通じて信頼回復した後に、国交省とも再発防止へ制度改定に結び付けていきたい考えを示した。