世代を超えて愛されてきたカローラが販売台数5000万台を突破。その歴史やストーリーをクイズ形式でご紹介。
1966年に誕生して以来、半世紀以上に渡って愛されてきたカローラ。
誕生当時は高度成長期真っただ中にあって、クルマを持つことは若者の憧れであり、ステータスであった。その後の経済成長が後押しとなり、カローラは世代を超えて、多くの人に支持されるようになった。
そして、ついに販売台数5000万台を突破。多くの人々とともに歩んできたカローラには、さまざまな歴史と伝説がある。
そこで、今回は、過去に50周年を記念して公開された特設サイトやトヨタイムズの過去記事から、カローラにまつわる歴史やストーリーをクイズ形式で紹介していきたい。
Q1.カローラの車名の由来は?
A. 花の冠
B. 生命力ある観葉植物
C. 高級リゾート地
「カローラ」は、英語で「花の冠(花の中のもっとも美しい部分、花びらの集合体)」という意味。「人目をひく、美しいスタイルのハイ・コンパクトカー」をイメージして名づけられた。
答え A
Q2.現在、カローラは何代目?
A. 12代目
B. 7代目
C. 4代目
(右から)カローラスポーツ、カローラ、カローラツーリング
答え A
Q3.カローラのクーペモデルのレビンの通称は?
A. ナナロク
B. ハチロク
C. ヨンロク
FRレイアウトからFF化し、室内のスペースを大幅に拡大したのが、5代目カローラ。
クーペモデルのレビンは従来通り、FRレイアウトを採用した。カローラレビンと、スプリンタートレノは、新開発のエンジン、4A-G型1.6リッターDOHCを搭載したモデルの型式「AE86」から、「ハチロク」と呼ばれるようになった。
歴代カローラやその時代背景についての詳細はこちら。
答え B
Q4.カローラの開発当初、掲げられたのは、「80点主義+α」。さて、その意味は?
A. 100点満点を目指さなくてもいい
B. トータルバランスに優れ、さらに90点以上の突出した性能も持ち合わせていること
C. まんべんなく80点をとること
80点主義とは、「100点である必要がないもの」という意味ではなく、実はトータルバランスに優れ、さらに90点以上の突出した性能も持ち合わせていることを目指した言葉。その結果、長く乗り続けることができるという、「実用車作りの神髄」を表わした言葉である。
初代カローラのコンセプトや時代背景についての詳細はこちら。
答え B
Q5.初代カローラ開発責任者の長谷川龍雄氏がカローラに込めたコンセプト「80点主義+α」の「+α」に求めたのは?
A. ファッション性
B. エンターテインメイント性
C. スポーティー性
カローラ初代モデルでは、コロナやクラウンよりも先に「曲面ガラス」を採用。その他、当時クルマに求められていた高速走行でのハイパフォーマンスのために、5ベアリングのエンジンを採用するなど、エクステリアにも性能にもスポーティー性を追求した。
初代カローラ開発責任者の長谷川龍雄氏のインタビュー詳細はこちら。
答え C
Q6.初代カローラでは、当時、世界でまだ2~3例しかなかったあるモノをフロントサスペンションに採用。一体なに?
A. マクファーソンストラット
B. トーションビーム
C. ダブルウィッシュボーン
マクファーソンストラットをフロントサスペンションに採用した当時は、海外のメーカーと技術提携し、図面をもらってノックダウン生産をしていたが、関連部品のダンパー(クルマの操縦安定性や乗り心地を左右する重要な部品)は自社開発された。
これは当時の豊田英二社長による、「ノウハウを持つ者が指示しない限り、満足のいく結果は得られない」という意向によるもの。こうしたモノづくりへの思いが、トヨタの基本理念となり、そのような体験を経て、自前の技術力に自信を持つことができるようになったと、2・3代目カローラ開発責任者 佐々木紫郎氏が後述している。
初代カローラのモノづくりへの想いを受け継いだ、2・3代目カローラ開発責任者の佐々木紫郎氏のインタビュー詳細はこちら。
答え A
Q7.カローラが誕生した1966年当時、「新三種の神器」と呼ばれた3つは?
A. カラーテレビ、自動車、クーラー
B. 冷蔵庫、全自動洗濯機、ラジオ
C. 掃除機、マイホーム、携帯電話
初代カローラが登場した1966年は、高度経済成長の最中で、「新三種の神器」といわれる言葉が登場。3Cとも呼ばれ、3つのCは「カラーテレビ、カー、クーラー」を指し、これらは庶民の憧れの代表格とされた。
初代カローラの開発ストーリーや当時の時代背景についての詳細はこちら。
答え A
Q8.初代カローラのリアテールランプのウインカーは何色?
A. 青
B. 赤
C. オレンジ
初代カローラのデビュー当時はオレンジ色のウインカーが珍しく、赤が多かった。
ちなみに日本国内で日本車のウインカーでオレンジ色が多数派となるのは、70年代半ば頃。欧州車はすでにオレンジウインカー化が進んでおり、こうした細かいトレンドも先んじて採り入れていた。
あまり知られていないカローラのトリビアについての詳細はこちら。
答え C
Q9.FF駆動を実現した5代目カローラが採用したミニワゴンの通称は?
A. リフトバック
B. キックバック
C. セットアップ
4ドアセダンに加え、ミニワゴン的で使い勝手のよい5ドアモデルをラインナップした5代目カローラ。これをトヨタでは「リフトバック」と名付けた。
歴代カローラやその時代背景についての詳細はこちら。
答え A
Q10.1973年カローラが初優勝を果たしたラリーは?
A. ラリーオブ・エジプト
B. プレス・オン・リガードレス・ラリー
C. パリ・ダカール・ラリー
1973年11月に2T-Bエンジン搭載のTE25カローラ(2代目カローラの1600SRがベース)が初優勝を果たしたのは、米国で開催されたプレス・オン・リガードレス・ラリー。トヨタのWRC初制覇は予想しなかった形で達成された。
カローラとモータースポーツの歴史についての詳細はこちら。
答え B
Q11.2021年24時間耐久レースで華々しいデビューを果たしたカローラの動力源は?
A. 水素
B. 電気
C. ヘリウム
2021年5月に開催された「スーパー耐久(S耐)シリーズ2021 第3戦 富士24時間レース」にて、水素エンジンの技術開発に取り組むトヨタは、水素エンジンを積んだカローラで参戦。豊田章男社長も「モリゾウ」としてドライバーを務めた。
撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY
答え A
半世紀以上という長い月日を多くの人々の生活とともに歩んできたカローラだからこそ、その時々の時代背景やトレンドが影響していることがクイズからも見えてくる。
トヨタを代表するカローラは、これからも多くの人に寄り添いながら、新しい時代とともに、進化を続けていく。
ここで紹介している以外にも、深遠なるカローラトリビアはたくさんある。ぜひカローラ50周年を記念して作られた特設サイトをご覧いただきたい。
(編集・庄司 真美)