それぞれの想いが交錯する、トヨタ工業学園からの巣立ちの時。豊田章男会長が「思いを託す」と語る中、234名の卒業生が「ありがとう」を胸に新たな一歩を踏み出した。
2026年2月27日、トヨタ工業学園の卒業式が愛知県豊田市のトヨタ自動車本社 本館大ホールで行われた。
来賓や保護者、社内関係者、在校生らに見守られ、234名(高等部110名、専門部124名)が新たな一歩を踏み出した。
学園での日々を振り返る卒業生たちの言葉には、それぞれの歩んできた時間がにじむ。
剣道部の先輩に憧れ、あんな風になりたい、と思ったことが、日々の原動力になったという学園生。
自動車関連の仕事に従事する父の姿を思い浮かべながら、日々の学びに向き合ってきたという学園生。
野球部の試合で対戦したトヨタ工業学園の主将の姿に心を動かされ、その背中を追うように入学を決意したという学園生。映像では、卒業を前に、自身の進路に影響を与えた相手と数年ぶりの再会を果たす場面も登場する。
記憶にも残らないほど些細な振る舞いが、自分の知らないところで誰かの人生に影響を与えていたことに気づいていく。それぞれの出会いが、進むべき道を照らしてきた。
寮生活の中で育まれた仲間との絆や、日々の生活で積み重ねてきた経験もまた、彼ら彼女らを支えてきた。
豊田章男会長は、「決してあきらめない強い心と、仲間を想い、お互いに助け合う優しい心を学んできた」と卒業生を称え、「“ありがとう”と言われるだけでなく、自ら“ありがとう”と言える人になって」とエールを送った。
*豊田会長のあいさつ全文はこちら
式典の直後、豊田会長は今年も卒業生の“お父さん”として参加した想いを語り、言葉を紡いだ。
豊田会長
今日(2月27日)は父、豊田章一郎名誉会長の誕生日です。今朝、名誉会長と過ごした南山の家にいたら、河津桜が満開だった。
河津桜の花言葉は「思いを託す」。まさしく“お父さん”として学園生に思いを託すつもりで、出席しました。
卒業生の言葉には毎回、涙をこらえるのが大変。
モノづくりのリーダー、日本のリーダー、世界のリーダーとして育ってもらえるよう、私自身も後押しをするのが役割だと思っています。
それぞれの胸にある「ありがとう」と共に、トヨタ工業学園での出会いと経験を力に変えながら、234名の歩みは次のステージへと続いていく。
卒業式の様子を写真でもご紹介します。