2025.04.28

万博会場のコンビニにトラックで商品と共に運びこまれたのは「水素カートリッジ」。
水素社会の未来に向けて、新たなチャレンジが始まった。

4月、ついに開幕した大阪・関西万博。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、さまざまな国や企業のパビリオンが未来の技術やアイデアを発信しているが、それはパビリオンだけの話ではない。
会場内にあるセブン-イレブン大阪・関西万博西ゲート店に設置されたのは、水素を簡単に持ち運ぶことができる「水素カートリッジ」。
これはトヨタ自動車が開発、豊田合成が製造したもので、この水素カートリッジで発電した電力を使ってスムージーマシンを動かしていた。
訪れた人から、「未来的な感じがして、万博に来たなという感じがする」などと注目を集めていたこの試み。
その裏には、初めての挑戦があった。
それが、水素カートリッジの配送方法。
これまでの実証実験では水素カートリッジの配送はトヨタチームが行ってきたが、今回の試みではセブン-イレブンの配送網を使うことにした。
水素カートリッジは他のお弁当などの商品と一緒に配送用トラックに載せられ運ばれる。
しかし万博開幕の1カ月前、初めての配送テストでは、水素に対する安全面での不安を覚える声や、新たな課題も。
果たしてどのようにして開幕を迎えたのかトヨタイムズニュースが取材した。
このほか、吉本興業のパビリオンでは、FCEV(燃料電池自動車)MIRAIの水素を使って発電した電力を使用。ダイハツが開発した、会場内を快適に移動するための初の歩行領域モビリティ・e-SNEAKERなど、モビリティの新しい可能性も溢れていた。