ついに受賞者が発表された「夢のクルマアートコンテスト」。"世界中"の"子ども"だからこそ期待される評価基準とは?
2004年に始まり、17回目を迎えた「夢のクルマアートコンテスト」。今年は90か国から71万以上の作品が集まった。前回密着した最終審査会を経て、いよいよ決定した受賞作品と評価のポイント、受賞者の喜びの声を紹介する。
まず「7歳以下の部」で大賞を受賞したのは、子どもらしい発想の中に新鮮さを感じられる作品。色使いや装飾がのびのびと自由に表現されている一方で、現実的に考えると新しい形のクルマになっている。審査員のアートディレクター・森本千絵さんは、「身近なところから夢を膨らませられるのは、カテゴリー1(7歳以下の部)ならではだと思います。」と語った。
注目したいのは、今回から新設された「クルマの未来を変えていこう賞」。クルマが未来をどう変えていくのか、コンセプトとデザインの両面から表現されていることを軸に評価された。受賞した作品は、作者の「事故が起きないクルマがあったら良いな」という想いと、自身がクルマでやってみたいことが詰め込まれている。
この作品に対し、サイモン・ハンフリーズ デザイン統括部長は、「どんなクルマにするかだけでなく、どのように未来の世界でモビリティを使えるかについて考えたのだと思います。それはとても素晴らしいことです。」と評価した。
思いもよらない発想に驚かされる「夢のクルマアートコンテスト」。開催の意義について、サイモン・ハンフリーズ デザイン統括部長は次のように語った。
「未来はすべて私たちがどれだけ創造的かによって決まります。」「コンテストでは子どもたちの創造性や創意工夫、起業家精神といったところに注目しています。それは世界中の人々にとってとて意味のあることなんです。」
未来への第一歩となりうる子どもたちの夢を、ぜひ番組で確かめていただきたい。