トヨタが発表した水素エンジン。新しいユニットが奏でるサウンドはいかなるものか。トヨタイムズで絶賛公開中。
4月22日、豊田章男社長とGAZOO Racing カンパニーの佐藤恒治プレジデント出席のもと、トヨタが “水素エンジン”の開発に取り組んでいることが発表された。
さらに、カローラスポーツに水素エンジンを搭載し、5月21~23日に開催されるスーパー耐久シリーズ2021 第3戦 富士24時間耐久レースに参戦するという。
発表の場でも語られたが、豊田社長が「レースに出よう!」と決めたのが2020年の年末。そこからまだ4カ月しかたっていない。
佐藤プレジデントも「今日もこの裏でエンジンの耐久試験が回ってたりするくらいです」と述べていたが、24時間レース本番まで残された時間は約1カ月。準備はどこまで進んでいるのだろうか?
トヨタイムズは参戦車両のテストが行われた現場へ取材に入らせてもらった。
ガソリンでなく、水素を燃焼させることで動力を得るエンジンは、一体、どんな音がするのだろうか? まずは、映像で「水素エンジンの音」をお伝えしたい。
映像で聞いていただいたとおり、水素のエンジン音は “普通” である。今回のテストに参加したレーシングドライバーの石浦宏明もこう言っていた。
「(今までのガソリンエンジンと)思ったほど違いはないですね。普通のエンジンに感じます」
「(水素と言われずに乗ったら)こういうエンジンって思っちゃう気がします」
確かに “普通のエンジン音” だ。しかし、この “普通” を、CO2を出さずに実現できているということが “普通じゃない”。
“普通” を続けられることが、こんなにも うれしいと感じるとは思わなかった。引き続き、トヨタイムズでは、水素エンジンの取り組みを追いかけていく。