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「売られた喧嘩は買うよ」 火花散る東京オートサロン!

2026.01.09

今年もクルマ好きの祭典「東京オートサロン」が開幕! 楽しいお祭りのはずが、何やらTOYOTA GAZOO Racing(TGR)ブース周辺では不穏な空気が...?

【Round1】チームモリゾウ(GR)vsダイハツ「親子ゲンカ」

第1ラウンドは、ダイハツとの軽トラ対決。ミッドシップ2シーターの正体とは、ダイハツのハイゼットトラック。ダイハツ一筋、星加宏昌 副社長が、モリゾウに向かってファイティングポーズをとる。

戦端を開いたのは星加副社長だったようだ。

星加副社長

昨年、ダイハツのクルマづくりについて、田中(正広くるま開発本部 本部長)と2人でモリゾウさんのところに相談に行きました。

その時モリゾウさんに「ダイハツにとって大事なクルマは何だ?」と言われて、思わず「軽トラです」と言ったんですね。

モリゾウさんも「あのミッドシップか。俺も乗っている」みたいな話になりました。

軽トラつくって60年になるんですが、これは負けてなるものかと思って「じゃあ勝負しましょか」と言ってしまったことがきっかけです。

星加副社長とともに、技術トップの田中正広くるま開発本部 本部長がタッグを組む。

星加副社長(左)とタッグを組む田中本部長

対するモリゾウサイドは、モリゾウの愛車のカスタムと言えばこの人。プロドライバーの佐々木雅弘選手だ。

ご存じの方も多いと思うが、佐々木選手は故郷・岩手でGR Garage GROW盛岡を監修していることもあり、モリゾウvsダイハツは、町工場vsカーメーカーでもある。

トークセッションでは、「いざとなればエンジンやデファレンシャルギヤを提供しなければいい」、「SUZUKIと仲良しだから、SUZUKIに聞く」といった話も披露され、まるで盤外戦。

認証不正の影響もあり、多忙を極める現場だが、この対決にはダイハツの多くの従業員が「やりたい」と手を挙げたという。

「面白いことに取り組むと、みんな元気になって働けるんです。楽しい仕事は頑張れる。そんな風土にだんだん変わってきています」と星加副社長。

モリゾウも「好きなことをやるから、いい商品が出ると思うんです。好きな(ことができる)環境をつくってあげることが大切なんじゃないかな」と応じた。

そんなダイハツと佐々木選手がカスタムしたクルマがこちら。

佐々木選手のカスタム。コンセプトは「遊び」。燃料タンクを高めに設置し、通常見えないメカニカルな部分が見えるように。マフラーは、モリゾウの愛車であるGRカローラをカスタムした際に、手元に残った純正マフラーを取り付けている。

荷台の2座席は「モリゾウさんは人を楽しませるのが大好き。(通常)軽トラは2人しか乗れないので、もっと楽しませる人を増やしたかった」と、こだわりを解説。

一方ダイハツのコンセプトは「万能」。「軽トラには『働く』、『遊ぶ』、『助ける』の役割がある」と田中本部長は語る。

果樹園などでクルマに乗ったまま収穫できるように、天井は着脱可能。荷台に積んだボックスには、スコップなどのツールが収められており、キャタピラで走るため悪路の走破性も高い。

また、ローモードに切り替えると計算上45度の斜面も走ることができるという。

昨年10月、ダイハツのマスタードライバーにも就任したモリゾウは、どちらのクルマにも「乗りたい」とポツリ。また「軽(自動車)の可能性を、この2台は提案してくれた。これが日本が誇る軽規格」と語った。

勝敗は会期中の来場者の投票で決まる。あなたの1票が運命を変えるかも⁈

【Round2】チームモリゾウ(GR)vs TOYOTA Racing「社内抗争勃発」

2戦目はSNSにも掲載されていた、こちら。AIでつくったモリゾウ、中嶋裕樹 副社長、佐藤恒治 社長に目が行きそうになるが、上部のロゴにも注目してほしい。

1月7日、TGRは設立当初の想いに回帰し、モータースポーツを起点とする「もっといいクルマづくり・人材育成」を強化していくため、再び「GAZOO Racing」(GR)へ名称変更することを発表した。

同日、トヨタとTOYOTA RACING GmbHも、欧州の研究開発拠点および子会社である「TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH」(ドイツ・ケルン)を、「TOYOTA RACING GmbH」へ社名変更したとリリースがあった。

2016年から25年まで「TOYOTA GAZOO Racing」として参加してきたFIA世界耐久選手権(WEC)には、2026年シーズンから「TOYOTA RACING」(TR)で挑む。

25年に発足したTOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TGRR)は、GR、TRが開発した商品や技術をモータースポーツの現場で鍛え、人材育成を進める実践の場として連携する。

各組織が参戦するレースは以下の通り。TRはWECやNASCARへの参戦を通じて、エンジンやパワートレーン開発などを担う。

このTRの会長を務めるのが中嶋副社長。プレスカンファレンスの壇上に上がり、モリゾウに挑戦状を突き付けた。

中嶋会長

さっきから聞いてれば「モリゾウ、モリゾウ」と言っていますが、モリゾウを中心にいいクルマをつくりたい連中は社内にたくさんいます。

一方で、モリゾウと一緒にやらずにいいクルマだけつくりたいというエンジニアもトヨタにはたくさんいるんです。そいつらを代表しているのが私です。

なので、モリゾウGRと袂を分ち、TRを立ち上げるという宣戦布告をしに来ました。

TRが目指すのは、ルマン24時間耐久レースの頂点。TGRでは2018年の初優勝以来5連覇を達成したものの、23、24年は2位、25年は6位と優勝が遠ざかっている。

「モリゾウの力を借りずにトヨタのエンジニアだけで、必ず今年のルマン24時間で優勝し、トロフィーをここに叩きつける」と誓った。

トークセッションでは、弟分(?)の小林可夢偉選手、中嶋一貴 副会長がステージ袖に。GRブースという“敵陣”にありながら、3人そろってTRロゴの入ったシャツを着て団結力をアピールする場面も。

おそろいのTRシャツを着る小林可夢偉選手(左)と中嶋一貴副会長

ルマンを制し、モリゾウにトロフィーを叩きつけるシーンは訪れるのか?

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