中日スポーツ・東京中日スポーツWeb「トーチュウF1 EXPRESS」とのコラボ企画第14弾は、スーパーフォーミュラ(SF)第5戦でチーム初勝利を挙げた「NTT docomo Business ROOKIE」を取り上げる。
中日スポーツ・東京中日スポーツWeb「トーチュウF1 EXPRESS」とのコラボレーション企画の特別コラムは、スーパーフォーミュラ(SF)第5戦でチーム初勝利を挙げた「NTT docomo Business ROOKIE」を取り上げる。トヨタ自動車の豊田章男会長が個人的に立ち上げたという特異な生い立ちを持ち、社員約50人の7割がトヨタからの出向という異色の存在。ちょっぴり掘り下げてみた。
5月24日の鈴鹿サーキット(三重県)で、所属する福住仁嶺が大激戦の末にトップチェッカー。チームの父親的存在という豊田章男オーナーは立ち会えなかったが、メンバー全員が歓喜に沸いた。チーム設立7年目、現在の体制になって6年目でつかんだSF初勝利だった。
ピットは歓喜の渦。自身5年ぶりの勝利だった福住も「自分もうれしいですが、ルーキーレーシングは初ポールで初優勝。すてきな1日になりました」とチームをおもんぱかり、一体感の強さを感じさせた。
チームは富士スピードウェイ(静岡県)に隣接した場所にファクトリーを構え、従業員は約50人。その内7割はトヨタ自動車からの出向者。残り3割はモータースポーツたたき上げの中途入社組などで構成される。出向者は2~3年でトヨタへ戻る人もいるというが、時間が限られるモータースポーツの世界で経験したことを、市販車のクルマづくりに生かすことが狙いという。
チーム設立当初は“文化”の違いに戸惑ったという。今年からスーパーGTのGT300クラスに参戦する「TEAM ENEOS ROOKIE」のゼネラルマネジャーを務める山村豊さんはトヨタ18年、ルーキーは6年目。「初めはモータースポーツ特有の短納期、臨機応変というアジャイルな対応と、(市販車の)長い目でじっくりとやっていくという所が、なかなかすり合わなかった」と振り返る。ある意味、素人集団だったこともあり、一体感が生まれるまでには時間がかかったようだ。
数々の苦労を乗り越えた現在では、すっかり「ワンチーム」に成長。SFの他、スーパーGTのGT500>300、そして「TOYOTA GAZOO Rookie Racing(TGRR)」としてニュルブルク24時間レースや、水素エンジンなど実験的な技術で臨むスーパー耐久シリーズにも参戦。着実に結果も残し、日本のモータースポーツ界で独特な存在感を放つようになった。