2019.02.25 「2月24日」

こんにちは、モリゾウです。

今年もまた2月24日を迎えました。

9年前のこの日、米国に端を発した
大規模リコール問題で、
私は米国公聴会の証言台に立ちました。

日本を出発する時には、
ある種の孤独感のようなものを感じていました。

「自分がトヨタに関わる全ての人を守らなければならない」。

そう思って、米国に向かったのですが、
公聴会の会場には、目を疑う光景がありました。
そこには、「WE LOVE TOYOTA」と書かれたTシャツを着た人たちが大勢いました。
全米各地から従業員や関係者の方々が
駆けつけてくれていたのです。

「バッシングが吹き荒れる中、声をあげることはできないけれども、心の中では、トヨタを、私を応援してくれている人がたくさんいる。みんなを守ろうとしていた自分が、実は、みんなに守られていた」。
そのことに気づかされたのが、この時でした。

公聴会後、
応援に駆けつけてくれた方々とお会いした時に、私は自分の素直な気持ちを言葉にしました。

「私は一人ではありませんでした。ここにお集まりいただいた皆さんとともに公聴会に出席させていただきました。
皆さんは、私に大きな力を与え、私の心の支えとなってくださいました。
言葉では言い表すことができないほど、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました」。

「今、私たちトヨタは、大きな転換点に差し掛かっていると思います。お客様の信頼を取り戻すためには、トヨタが創業以来、大切にしてきた『お客様第一』と『現地現物』に徹底的にこだわり、すべての活動を見直す必要があると考えています」。

「今回の公聴会でいただいた数々のご指摘を踏まえ、世界中のトヨタの仲間たちと心をあわせれば、『もっといいクルマ』をつくることができ、必ずやお客様の信頼を取り戻すことができると信じております」。

「本当にありがとうございました。
これからも引き続きよろしくお願いいたします」。

この経験を通じて、私自身の中で、
はっきりしたことがあります。

一つは、
「グローバルトヨタの責任者は、私以外にはいない。トヨタの現在はもちろん、過去も未来も、この私が背負っていく」
という覚悟です。

そして、もう一つ。
「私はクルマが大好きで、トヨタとその仲間が大好きだ」
という気持ちです。

帰国後、私は、2月24日を「トヨタ再出発の日」と定めました。

この日が来るたびに、あの時の気持ちを思い起こします。