2022.04.28
「今回ほど距離を感じたことはない――」。2019年の労使協議会で豊田章男社長は労使双方に危機感をあらわにした。
組合や会社が伝える現場の姿と自分の持っている感覚との間にギャップを感じていた豊田社長。自らの目で確かめなければならないという想いを強くし、幾度となく工場や開発などの現場に"アポなし"で足を運んだ。
翌2020年の労使協議会では、話し合いを立て直すべく、豊田社長は労使双方にメッセージを伝え続けた。
「IではないYOUの視点を」「ボスになるな、リーダーになれ」「"もっとえらくなりたい"を"もっと成長したい"へ」――。
"家族の会話"を目指すトヨタ労使の話し合いをピックアップした。