連載
2020.08.29

「かけがえのない一日」 ~夏の結婚指輪篇~

2020.08.29

今回の「夏の結婚指輪」篇では販売店スタッフと新婚夫婦の間で生まれた、生涯忘れることのない10分ほどの出来事。新婚旅行を楽しむ夫婦の思いもよらないピンチとは?

生涯忘れることのない10分間の実話

「かけがえのない一日」シリーズでは、「ありがとうございます。今日もまた、かけがえのない一日でありますように。」という豊田章男の直筆での宣言篇以降、お客様からトヨタに寄せられた販売店スタッフとの実話を紹介している。

今回の、夏の結婚指輪篇では販売店スタッフと新婚夫婦の間で生まれた、生涯忘れることのない10分ほどの出来事。新婚旅行を楽しむ夫婦の思いもよらないピンチとは?

まさかの場所で発見された、結婚指輪

昨年、沖縄で結婚式を挙げ、そのまま新婚旅行を楽しんでいた夫婦にある事件が起こった。レンタカーで観光している最中、挙式で交換したばかりの結婚指輪を車内で紛失してしまったのだ。いくら足元を探しても見当たらず困り果てた2人はレンタカー会社に電話で相談。近くのトヨタのお店に助けを求めることになった。

お店に着き、どのあたりに落としたかなど状況を伝えると、販売店スタッフが普通では見つけられないような、足元の奥の隙間に指輪が隠れていることを発見。世界にひとつの特別な指輪はこうして無事救出されたのだ。

見知らぬ土地で、またレンタカーの返却時間までに見つけなければならないなど、不安が大きかっただけにその歓びは特別なものとなった。

ご夫婦だけでなく、自身にとっても特別な一日に

この指輪を探し出した販売店スタッフが、沖縄トヨタ北谷店の宮城氏だ。お客様から連絡があったのは夕方、すでに営業時間の最終受付が終わった時間だったが、事情を察して引き受けることに。

お店にいらしたご夫婦を見た宮城氏は、せっかくの思い出を台無しにしないよう「絶対に見つけ出す」と決意。自身も新婚だったためその不安に深く共感し、まるで自分の指輪を探すような心持ちで探していたという。

ご夫婦に少しでも気を休めていただけるよう、指輪を探す間は涼しい店内で沖縄のさんぴん茶を飲んでいただく気づかいも。「自分がお客様の立場だったらどう感じるか」をモットーにする宮城氏らしいエピソードだ。

指輪を探すにあたり、足元の隙間をくまなく調べ、最終的にはサイドブレーキのカバーを取り外すと、その奥に指輪が落ちていることを発見。目視では見当たらない場所に入り込んでいたのだ。

今は窓口業務がメインだが、元はエンジニアだったこともあり、わずか10分程で見事指輪を救出した。その瞬間、心の中で「よっしゃー!」と宮城氏自身も大喜び。ご夫婦に指輪を手渡し「沖縄を満喫してくださいね」と伝えてお見送りをした。ご夫婦にとってだけでなく、宮城氏にとっても忘れられない一日になったという。

心づかいは、国境や言葉の壁を超える

そんな宮城氏、お店でお子様向けのシーサーの色付け体験イベントを開いた際は、先生役になり子供たちと一緒に楽しんでいるという。

また沖縄の伝統的な踊りであるエイサーを披露する町のイベントでは、偶然出会ったお客様からドリンクをご馳走していただくなど、販売店とお客様という関係を越えて、同じ町に住む仲間としてみんなでイベントを楽しんでいる。

そして世界的な観光地でもある北谷には、日本語が通じない海外のお客様も多いそうで、その際は思いが伝わるよう身振り手振りボディランゲージで対応。根底にはお客様の困りごとに何としてもお応えしたいという想いがあり、その想いは国境や言葉の壁を越えて通じ合う大きな力になっている。

今回の結婚指輪のエピソードの他にも、スタッフと連携することで、直らないと思っていたものが直った!こんなにスピーディーに対応していただけた!とお客様に喜んでいただけることが自分にとっても大きな喜びだと話す宮城氏。

北谷店のスタッフルームに掲げられている「チームワークでお客様から感謝され、喜ばれる店舗」という言葉がこの店で働く全員に行きわたっているのだ。

ご夫婦からは「一生懸命探してくださる姿に安心でき、見つけてくださり本当にありがとうございます」と感謝のメッセージが届けられている。

シリーズで続く「かけがえのない一日」。相手の気持ちを想い、目の前のお客様のために自分にできることを考え実践する、そんなトヨタの販売店スタッフとお客様との間で生まれた実話を今後も紹介していく。

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