水素エネルギー館

気候変動とカーボンニュートラル
いま世界が直面する地球規模の気候変動問題は、CO2(二酸化炭素)をはじめとした温室効果ガスの増加が、大きな要因と考えられています。2050年CO2排出量”実質ゼロ”を目標に、二酸化炭素量と吸収される二酸化炭素量が等しくなるカーボンニュートラル(二酸化炭素排出量実質ゼロ)の実現に向け、私たちの未来を創る新たなエネルギーが選択肢の1つとし、注目されています。

私たちの暮らしとエネルギー
私たちの便利で快適な暮らしは、温室効果ガスを排出して得られた、たくさんのエネルギーに支えられています。

水素ってなんだろ?
水素は、地球上で一番軽い気体です。
私たちの周囲の空気と比べると14分の1の軽さなのです。また無色・無臭で、味もしません。水素は気体で存在しますが、-253°Cまで冷やすと、液体になります。さらに、様々な資源に含まれているため、地球上にたくさんあります。

水素からエネルギーをつくる
水素と酸素を反応させると電気と水が発生します。その電気は、エネルギーとして利用できます。

水素というエネルギーは、すごい!!
水素エネルギーは、大きく3つの特徴をもっています。
❶エネルギーをつかう際に二酸化炭素ではなく水を出す。
❷地球上の様々な資源からつくることができる
❸エネルギーを水素に変えてためることができる。
この3つが今までのエネルギー問題の解決につながる重要な項目です。

水素社会の実現のために


水素をつくる

水素をつくる方法はいくつかあります。
石油や石炭等の化石燃料から水素をつくる方法や、木くずや生ごみ等のバイオマスから水素をつくりだす方法。また太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーの電気により水を電気分解して水素をつくることも増えてきています。

風力発電でできた電気で水を電気分解し水素をつくる

太陽光発電でできた電気で水を電気分解し水素をつくる

天然ガスや石油等の化石燃料を改質してつくる

バイオマスやバイオガスから水素をつくる

地熱発電でできた電気で水を電気分解し水素をつくる
水素をためる・はこぶ

できた水素は必要な時までためておきます。
その際、気体の状態で圧縮してためる方法と、-253°Cに冷やして液体にしてためる方法があります。ためた水素は、液体と気体のそれぞれの状態に応じた形で、利用場所まではこばれていきます。







水素をつかう

水素は、家庭用燃料電池等を通して各家庭でエネルギーとしてつかわれたり、燃料電池自動車をはじめとした、乗り物を動かすためのエネルギーとしてつかわれたりしていきます。
将来的には、水素エネルギーが暮らしのさまざまな場面で安心・安全に活用されることが目的となっています。



カーボンニュートラルな世界へ向かって!!
「2050年カーボンニュートラル」を目標にして取り組んでいます。
私たちひとりひとりも、いろんな会社も、その実現へ向けて行動しよう!!

水素社会のいま!!
いま身近な所で水素エネルギーはつかわれ始めています。
私たちの生活はそのままで、新しいエネルギーになるってステキなことだよね!!

