トヨタイムズ

豊田社長の言葉をどう受け止めた?世界中のトヨタを取材

香川編集長 2020.04.19 UPDATE

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豊田通商 アフリカ本部 COO 今井斗志光

映像リンク 27:15

香川

それでは次は、アフリカ担当のトップでいらっしゃいます、今井さんにつながっておりますので、テレ取材をさせていただきたいと思います。今井さん、よろしくお願いいたします。

今井斗志光(豊田通商 アフリカ本部COO)

よろしくお願いします。トヨタの今井です。

香川

トヨタイムズ編集長、香川と申します。本日はよろしくお願いいたします。

今井

拝見しています。

香川

ありがとうございます。今井さん、もうアフリカに対してすごく精通していらっしゃると。豊田社長からは、ミスターアフリカと呼ばれているとうかがっておりますが。

今井

南アとか、ケニアとか、あとマダガスカル島とか、合わせて十何年住んでまして。

香川

うわー。

今井

ここでは30年以上アフリカをやってますし、うちの子どもは南アフリカで産まれてまして。人生アフリカです。

香川

人生アフリカ、すごいですね。『人生いろいろ』とかじゃないわけですね、人生アフリカという。すごいですね、さすがでございます。マダガスカルというのは、僕、行きたくても行ったことがないんですが。昆虫もいっぱいいるんですかね、マダガスカル。

今井

あ、香川さん、そういえば昆虫博士でしたね?

香川

大好きなんですよ。

今井

独自の昆虫はかなり…。

香川

あそこは生物の多様性は…。あ、バオバブね。はいはい。カメレオンの上に…。まったく放送できないところなので、さっさと先に行きますけれども(笑)。

今井さんは今どちらにいらっしゃるんですか、それはそうと。

今井

今は東京にいます。

香川

東京から。

今井

本当はアフリカにいたいんですけど、今は日本勤務でアフリカをカバーしています。

香川

そうなんですか。一番最近まではどこの国にどれぐらい前までいらっしゃったんですか?

今井

2月の中旬ぐらいに南アフリカにいました。毎月2週間ぐらいアフリカに入って、54カ国あるので、だいたいの国を上からグルーッと、3カ月に1回ぐらいグルーッと周るみたいな感じです。

香川

周るんですか。周って、各工場、各製造販売のところに行くということですか?

今井

大きなトヨタの工場って54カ国の中に南アフリカにしかないんですね。他の国には販売店がありまして。トヨタの店舗って600店舗ぐらいアフリカの中にあるんですけど、かなり田舎に行ってもトヨタの部品は買えたり、サービスできたりみたいな…。

香川

今井さんがずっと周られて、状況を普段ならチェックしたり、それが、今こういうような危機的な状況に陥って、どのように変容されているんでしょうか。

今井

南アフリカとか、ナイジェリアとか、モロッコですけれども、ここは全部ロックダウンされています。さっき言った、南アフリカの大きいアフリカのマザー工場で、南アフリカトヨタってあるんですけど、そこは3月27日から5週間、今稼働停止しています。

つくるのを止めているんですけど、ライフラインとか命を預かっているようなクルマも多いので、そのクルマだけは止めちゃいけないということで、サービスを開けたり、部品はお届けできるように、最後の最後まで、さっき言った600店舗が頑張っていまして。

そのお客さんというのは、例えば赤十字とか、UNHCRって難民キャンプに食料を届けている組織だったり、WFP、ワールド・フード・プログラムですとか、ああいうところのクルマなんかが止まると本当に命に関わってきて、コロナじゃないことで亡くなったりもします。それを止めない、というのをみんな、アフリカ中のトヨタが頑張っていますね、ほんと頑張ってます。

香川

例えば、南アフリカなんかだと、また別の支援活動があったりするんですか、その中で?

今井

ミニバスをつくってまして、これが南アに30万台ぐらいは走っているんですけれども、大事なクルマのお客様がそこでコロナに感染することになってはいけないと思って、ミニバスの運転手さんに消毒液を無償で配布するとか。

あと「プロテクト・ユアセルフ」って、自分の身を自分で守れっていう「TOYOTA COVID PROTECT YOURSELF」っていうTシャツをつくって、それをお客さんにまいて、それぞれマスクをしようとか、手洗いをしようとか、ハグをするなだとか。ビルボードに掲げて「会社の通勤のときは安全に行こう」みたいなキャンペーンを南アフリカではやってます。

香川

今後、これが何カ月も続くという状況になったときに、どのような手段を講じていくか、というのはあるんでしょうか?

今井

トヨタは、これは他の方も言ったと思うんですけれども、3月の頭にあのタイミングで社長がメッセージを世界中に出されて、「We are a family, and family takes care of family」っていうのがあって。われわれは家族だと、家族のことは家族が守るから安心しろ、と。その代わり、短期的には目の前にあることをやって、みんなで生き抜こう、と。

あなたの目の前のお客さんを、われわれでいうと、ライフラインを支えているそういう人たちを短期的に支えて、みんなで生き抜こうという。ああいうメッセージが、アフリカのトヨタに関わっている全員に見てもらっているんですけど。だから、われわれは、たぶんこの数カ月これが続いても、あの社長の号令をいつも思い出して、短期的に今やれることをやって、生き抜くというのを当面のこととしてやっていますね。

もうひとつ言われているのは、中期的には必ず「冬が終われば春が来る」っていうメッセージで、春が来たときのために、例えば次に投入するクルマの準備っていうのは着々と進めているんですね。

香川

今井さんとしても、これだけアフリカに関わっていらっしゃるから、また、あちらに戻って自由に移動したいと思われていると思うんですね。社長がその自工会の会見で最後に移動する喜び…。

今井

アフリカっていうのはクルマなんですよ、移動は。どんな奥地でもランドクルーザーとかクルマで移動するんですね。景色が、サバンナを走ったり、湖の横を抜けて、シマウマがいたりとか、美しくて本当に移動の喜びがある所なんですよ。コロナで短期的には、ロックダウンがあって、いろいろアフリカも苦難の道をたどると思うんですけど、またアフリカでもトヨタのクルマで、移動の喜びをかみしめらえるように生き抜いていきたいなと思ってます。

香川

僕も25年前ですけど、ケニアをナイロビから全部スタートして、そのときに、たぶん、トヨタのクルマに乗ってたんでしょうね。アフリカの道がとにかくでこぼこじゃないですか。ガタガタ、これがずーっと延々に続くのとかを今ちょっと思い出してましたけど。

ああいうことに耐えられるクルマだったんだな、と思うのと同時に、ああいう道のほうが自然な道なわけで、クルマもたまにはああいう所を走るのが喜びになるだろうなとか今、フッと思ったんですけども。今井さんもああいう道が懐かしいんじゃないですか、アフリカ戻れないと?

今井

僕はああいう道をランクルで走るのが大好きです。2018年にトヨタ5大陸走破というのをアフリカでやって、ちょっと仕事をサボって、1週間ぐらい、その隊列と一緒に運転しにいったりとか(笑)。

香川

(笑)。

今井

移動の喜びだなって。

香川

全世界のトヨタグループの仲間たちに対して、今井さん、今おっしゃりたいことをぜひメッセージ、一言お願いしたいと思うんですが。

今井

みんな心を一つにこの時期を生き抜いて、冬が過ぎたら、春を一緒に移動で駆け抜けましょう。

香川

ありがとうございます。ほんとに移動したいですよね。

今井

移動したいですね。

香川

ぜひまた今井さんとアフリカにご一緒したいですね、ほんとに。

今井

いつでも、トヨタイムズ・アフリカ版をやりたい…。

香川

アフリカ版行きましょうよ。

二人

健康第一。

香川

ありがとうございました。

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