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トヨタの自動運転は“にんべん”がついた、自「働」運転!【TRI-AD取材】 

トヨタの自動運転は“にんべん”がついた、自「働」運転!【TRI-AD取材】 

香川編集長 2019.12.16 UPDATE

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シリコンバレーのTRI、東富士研究所、東京・日本橋のTRI-AD3カ所でトヨタの自動運転を取材し、自ら体験してきた香川編集長。取材前に持っていた「自動運転時代になったら、クルマを運転する楽しさは消えてしまうのでは」という危機感は、どう代わったのだろうか。取材を通じて感じたこと、現在の思いを語ってもらった。

Q.  3度目の自動運転体験、何か感じたことはありますか?

自動運転が手動と融合する瞬間をたくさん見たので、自動運転の定義がやはり間違っていたんだなというのが一番の想い。自動運転というのは「手動にしてください」ということを言う権利すらあるというのが、すごく目からウロコでしたね。

我々が運転してる部分というのはまだまだ捨てたもんじゃなくて。それを全部放棄して「あー楽チン」というようなところまで、まあ将来的には行くのかもしれないけれども、現代のシステムとテクノロジーでベストな落としどころは、今回乗ったように半々の割合で、お互いがお互いをサポートする。お互いがお互いに相談するようなやり方、これが自動運転というものなんだな、という認識が持てたというのが今回の発見でしたね。

Q.  自動運転と新しいモビリティで、未来は変わると思いますか?

いつの日かタクシー会社、無人タクシーというのが出たら、それこそ世界が変わると思うんですよ。スマホでタクシーを呼んで、スーって無人のタクシーが来て、スマホをタッチして開けて、乗って、さらにスマホで全然違うこと考えながら、メールとか送りながら「目的地に着きました」って言われて。それでまたスマホでタッチして降りて、カードから勝手にお金が引かれてるっていうような世の中になると、本当にモビリティ社会になる。

移動はいいけど通勤はやだって言ったジェームスさんじゃないけど、もはやそれが、そのクルマ自体がさ、だって今日のあのなんだWinglet(ウィングレット)?みたいな大きさになっちゃうかもしれないですよ。立ったまま行く、みたいな。そしたら、もう人のサイズで行けちゃうわけだからさ、あんなの場所取らないし。だからクルマのフォーム自体も変わってくるかもしれないですね。うん。まあでも、それは遠い未来の話だと思うけど。

やっぱり「人」を残している、自“働”運転に

えー、自動運転を、シリコンバレー、東富士、首都高と3回体験してきましたけど、皆さんがブレずにおっしゃるのは「安心安全のために自動運転を追求してるんだ」と。このことを何度聞いたかわからない。このことはね、本当に「このためにこの会社はやってるんだ」と。安心安全のため、良いクルマのため、それを作り出すために自動運転を追求してるんだと。

ただ単に人に取って代わって楽になったりとか、そういうことじゃなくて、やはり事故ゼロを目指す、安心安全でいてほしいという、この切なる願いを社員全員、誰一人残さず持ってるということを確認した。これがひとつ大きかった。

豊田社長が、トヨタにおいては自動の“動”は動くではなくて、にんべんがそれについて働きかける、働く、自ら働くんだと。にんべんがついている。人が入ってるんだな「自働運転」。やっぱりFun To Driveなんだな。ここを残してるんですよ。人との共存を残すことによって。この自動運転の残し方が、なんとも粋だなと思いました。

Fun To Drive。安心安全。自動運転。同じ線上に、実はあるんだ、すげえなあ。やられたなあ。なんかやられる予感はしてたんだけど、やられるやられると思ってたけど、やられましたよ。これちょっと社長、早く乗りたいよ。

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